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2020年7月1日水曜日

誰でも実践可能!グローバル5.5倍バランスファンドの信託報酬を約30%抑える方法

記事をすべて読んでも良く分からない、という構成は嫌いなので…
要旨を先に書いておきます。

グローバル5.5倍バランスファンドの信託報酬を、
どうすれば約30%抑えられるか?
答え:松井証券で保有する
その理由:松井証券は太っ腹だから


はい、以上。
これだけだと記事として短いので、以下は蛇足
気の長い人は見ていってね。



松井証券が、2020年6月29日から
グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)
の取り扱いを開始。
松井証券は、信託報酬のうち、自社の取り分を0.3%(税抜)とし、
それを超えた分を保有者に現金還元している。
グローバル5.5倍バランスファンドの松井証券取り分は
本来0.6%(税抜)なので、0.3%(税抜)を超える分が現金還元される。
グローバル5.5倍バランスファンドの合計の信託報酬は0.99%(税抜)。
0.3/0.99= 30.3030…%
つまり、本来の信託報酬、あるいは他社で保有した場合の信託報酬と比べて
30%(運用資産に対して0.3%)コストが抑えられる。安くなる。

(消費税分は回収してから、税抜き相当を還元?
 消費税分は回収してから、税込み相当を還元?
 読んだだけだとどっちか分からない。
 おそらくは税抜き相当を現金還元。
 尚、雑所得扱いで課税対象のようなので、
 投資額が極めて大きな人は確定申告が必要になる)

各ファンドの信託報酬は関連する業者がそれぞれ受け取るが、
それぞれどの程度受け取るか、は目論見書にて公開されている。

信託報酬を受け取る業者と、その理由をざっとまとめると
委託会社(ファンドを作ったところ):委託した資金の運用の対価。
販売会社(証券会社、銀行など販売窓口):
運用報告書など各種書類の送付、口座内でのファンドの管理、購入後の情報提供などの対価
受託会社(運用者):運用財産の管理、委託会社からの指図の実行の対価


松井証券で取り扱いがあり、販売会社手数料0.3%(税抜)以上で現金還元のある銘柄は、
このページにまとめられている。
投信毎月現金還元サービス 対象銘柄一覧
https://www.matsui.co.jp/service/fund/cashback/list/

この中に自分が買いたい銘柄や、
他の証券会社で保有している銘柄があったら、松井証券で買うのが、今は得。
期間限定なのか、移管手数料を松井証券が持ってくれる?らしいので、
他の証券会社から移すのもいいかも。
松井証券で保有している限り、
他社で保有した場合に比べて、
現金還元によって確実なリターンが得られる。


ざっと見て、他に話題にできそうな銘柄は…
銘柄                                還元率(税抜)                元の信託報酬(税込)
投資のソムリエ                            0.4%            1.54%
米国分散投資戦略ファンド各コース0.4%        1.88%/1.60%/1.32%
(USブレイン5,USブレイン3,USブレイン1)
iFreeレバレッジ NASDAQ100    0.135%        0.99%
iFreeレバレッジ S&P500            0.135%        0.99%
ひふみプラス                            0.055%        1.08%
ひふみワールド+                        0.43%        1.63%

グローバル5.5倍バランスファンドの他、
iFreeレバレッジの2銘柄も良さそう。


さあみんなも松井証券口座を開こう。
(そのうち、この辺にアフィリエイト導入します)

2019年12月11日水曜日

一般NISA、つみたてNISAシミュレーション②

前回から、条件を変えて再度シミュレーション。
また架空の人物堅物兄さん」
(1992年(平成4年)生まれで、2020年に28歳になり、2057年には65歳になる)
に登場いただき、投資部分だけ想定を変更する。

シミュレーション設定

今回のシミュレーション条件を確認する。
1、投資額。一般NISA上限に合わせ、1~5年目は120万円ずつ積み立てる。
 ここまで元本が600万円。さらに16~20年目に40万円ずつ追加し、
 投資元本は最終的に合計で800万円とする。
 NISA枠を上限まで利用し、使いきれない額は特定口座で運用する。
2、NISA制度について。現在、期間限定で終了予定の制度だが、
 制度改正が起こり、この制度が恒久的に続くものとして計算する。
 一般NISA:年間拠出額120万円、非課税期間5年間、ロールオーバー不可
 つみたてNISA:年間拠出額40万円、非課税期間20年間、ロールオーバー不可
3、運用利率は年間5%とする。全世界株のリターンを想定している。
 特定口座相当の運用部分は、毎年年末に利益確定するも場合を
 想定し4%運用として計算する。
 税金繰越したほうが利益は増えるが、今回も計算を簡単にするため4%を採用。
4、投資タイミング。
 年初に一括投資し、運用していく。

結果

その結果のグラフがこれ。
やっぱりまだ誤差の範囲かなー。

NISA枠と特定口座枠の金額のグラフ。
非課税期間の最終年には特定口座へ振替、1年目のNISA枠利用が同時に起こる。

NISAの利用を続けた場合には
一般NISAではNISA枠の額面が5年目の2024年に696万円で変化しなくなる。
 
つみたてNISAではNISA枠の額面が20年目の2039年に1388万円で変化しなくなる。

詳細結果(表 )

内訳。表にして見やすく。
追加投資した年は累計投資額を黄色にしてみた。

年齢
投資額

一般NISA特定
積立NISA特定
202028120
1261260
125.24283.2
202129240
258.3258.30
255.886.1169.7
202230360
397.2397.20
392.1132.4259.7
202331480
543.1543.10
534.3181353.3
202432600
696.2696.20
682.7232.1450.6
202533600
730.7696.234.5
712.7285.7427.1
202634600
766.6696.270.3
744.5342402.5
202735600
803.9696.2107.6
778.1401.1377
202836600
842.6696.2146.4
813.6463.1350.5
202937600
883696.2186.8
851.2528.3323
203038600
924.9696.2228.7
891596.7294.3
203139600
968.6696.2272.3
933668.5264.4
203240600
1013.9696.2317.7
977.4743.9233.4
203341600
1061.1696.2364.9
1024.3823.1201.2
203442600
1110.2696.2414
1073.9906.3167.6
203543640
1202.8696.2506.6
1167.9993.6174.3
203644680
1299.2696.2603
1266.61085.3181.3
203745720
1399.4696.2703.2
1370.11181.6188.5
203846760
1503.6696.2807.4
1478.71282.6196.1
203947800
1612696.2915.7
1592.71388.8203.9
204048800
1683.1696.2986.8
1669.61388.8280.8
204149800
1757696.21060.8
1749.61388.8360.9
204250800
1833.9696.21137.7
1832.81388.8444.1
204351800
1913.9696.21217.7
1919.41388.8530.6
204452800
1997.1696.21300.9
2009.41388.8620.6
204553800
2083.6696.21387.4
21031388.8714.2
204654800
2173.6696.21477.4
2200.31388.8811.6
204755800
2267.2696.21570.9
2301.61388.8912.8
204856800
2364.5696.21668.3
2406.91388.81018.1
204957800
2465.7696.21769.5
2516.41388.81127.6
205058800
2571696.21874.7
2630.21388.81241.5
205159800
2680.4696.21984.2
2748.71388.81359.9
205260800
2794.3696.22098.1
2871.81388.81483.1
205361800
2912.7696.22216.5
2999.91388.81611.2
205462800
3035.8696.22339.6
3133.21388.81744.4
205563800
3163.9696.22467.7
3271.71388.81883
205664800
3297.1696.22600.8
3415.81388.82027
205765800
3435.6696.22739.4
3565.71388.82176.9
 1年目は非課税枠の大きい一般NISAが有利。
そこから差は拡大し続け、2033年前後、最大で約37万円の差がつく。
13年目の2032年以降、NISA枠内の金額が 一般<つみたて と逆転し、差が縮まり始める。
24年目の2043年以降、つみたてNISAが逆転する。
定年まで持ち続けた場合、130万円の差が生じる。
この後、NISA枠のみを続けた場合でも、692.5万円の5%、34.6万円つみたてNISAが勝ち続ける。

前回の設定、投資元本598万円で、順次制度が終了する前提、
のときは38年後の2057年、定年時ほぼ誤差だったが、
今回の設定、 
合計投資元本800万円
NISA制度が恒久的になった場合
ではつみたてNISAが将来的(23年後以降)には有利、となった。

詳細結果(その他比較、表)

残りは非課税口座を使わない場合との比較。
年     :西暦。
年齢   :架空の人物「堅物兄さん」の年齢。1992年(平成4年)生まれ設定。
年目   :投資開始からの経過年数
投資額  :今回の試算のために恣意的に設定した、その年までの合計投資元本。
課税繰越:利益確定を先延ばしし年5%運用し、指定の年に利益確定したパターン。
特定口座:毎年利益確定した場合。年4%運用相当。
一般   :一般NISA5%運用と、特定口座4%運用。
積立   :つみたてNISA5%運用と、特定口座4%運用。

年齢年目投資額税金繰越特定口座一般積立
2020281120124.8124.8126125.2
2021292240254.6254.6258.3255.8
2022303360389.8389.6397.2392.1
2023314480530.5530543.1534.3
2024325600677676696.2682.7
2025336600704.8703730.7712.7
2026347600734.1731.1766.6744.5
2027358600764.8760.4803.9778.1
2028369600797790.8842.6813.6
20293710600830.9822.4883851.2
20303811600866.4855.3924.9891
20313912600903.7889.5968.6933
20324013600942.9925.11013.9977.4
20334114600984.1962.11061.11024.3
203442156001027.31000.61110.21073.9
203543166401114.21082.21202.81167.9
203644176801205.11167.11299.21266.6
203745187201300.21255.41399.41370.1
203846197601399.61347.21503.61478.7
203947208001503.61442.716121592.7
204048218001570.81500.41683.11669.6
204149228001641.31560.417571749.6
204250238001715.41622.81833.91832.8
204351248001793.11687.71913.91919.4
204452258001874.81755.21997.12009.4
204553268001960.51825.42083.62103
204654278002050.61898.52173.62200.3
204755288002145.11974.42267.22301.6
204856298002244.32053.42364.52406.9
204957308002348.62135.52465.72516.4
2050583180024582220.925712630.2
205159328002572.92309.82680.42748.7
205260338002693.52402.22794.32871.8
205361348002820.22498.32912.72999.9
205462358002953.22598.23035.83133.2
205563368003092.92702.13163.93271.7
205664378003239.52810.23297.13415.8
205765388003393.52922.63435.63565.7

年率1% の差はやはり厳しい。
蛇足として、 税金繰越>積立NISA となるのは
投資から49年、2068年。5690万円。
堅物兄さんは76歳で下手したら寿命を迎えていてもおかしくない時期なので、
ここまで利益確定も取り崩しもなく運用を続けるのはさすがに現実的ではない。
もう老後を迎えているので、そこまで切り詰める必要もない。有意義に使おう。

前回記事
2020年からの一般NISA、つみたてNISAシミュレーション~有利なのはどちら?~