2019年12月29日日曜日

来年の投資方針メモ

2020年の投資方針をメモしておく。
迷ったときに確認する。必ずしも守るとも限らない。

・ポジション調整
米国長短金利逆転、は景気悪化・株式市況悪化を示唆する、と言われている。
仮に2018.12を起点に、現金保有割合を決める。
通常0~50%の現金保有とし、起点月次から1か月過ぎるごとに2%(1%)現金比率を高める。
2020.1は24%~62%
2020.7は36%~68%
2020.12は46%~73% を目標にポジションを調整する。
尚、現在投資資産の43%前後が現金。
年末までに投資資産を増やすか、ポジションを閉じるか考える。

・一般NISAの有効活用のため、2020年枠に、年初一括投資。
 投資先はグローバル3倍3分法(1年決算)
→済。2019.12.24に設定した。2020年枠を使える初日設定に成功。
 受渡日までがこのファンドは長いので、年明け前の投資で年明け後の受け渡しとなる。

・2020.4月のideco拡充を有効活用する。

・松井証券の機械的な積立投資は続ける、というかそのままほったらかしする。

・国、市場別の投資バランスを考える。日本株に偏重しやすいので特に注意。
 目標は日本と先進国で1/3ずつ、それ以外で1/3くらい。

・個別日本株で、+αをパッシブに狙う。具体的には
 ・自分に有効に使える株主優待が割安に狙えるなら長期保有する
 ・東証再編の影響を考える。一部上場の時価総額低い銘柄の保有は控える。
 ・東証再編の影響を考える。一部以外上場の時価総額高い銘柄は狙って保有する。
 ・再編の影響を受けそうにない、地方証券上場銘柄や時価総額の高い銘柄で
  有望な銘柄は通常通りに保有しておく。

・少なくとも自分には未来予知能力もタイムマシンの保有もない、ということを
 肝に銘じ、娯楽相当分以外での無謀な投資は行わない


・部屋が散らかると時間が奪われる。
 他に費やす時間が減りあらゆる能力が落ちる。
 もったいないけど使わない物、は頑張って減らす。


このくらいにしておこう。

2019年12月18日水曜日

IPO初当選。得た利益は?


前書き

IPO(新規公開株)は、俗に「お金持ちの宝くじ」といわれる。
その理由は、当選確率が低く、当選した場合に8~9割の確率で利益が出るため。

IPOとは?
非上場会社が、証券取引所に上場すること。
これにより、その銘柄が取引所で取引可能になる。

各銘柄の上場前、各証券会社は投資家に対してこの銘柄を発行する。
ブックビルディング(BB):この株欲しい人、集まれ~
を行い、希望者の人数、数量を確認する。
通常、購入希望が発行数量より多いため、抽選で購入者を決める。
このとき、価格も決まる。この価格は
【公募価格】、【発行価格】、【売出価格】と呼ばれる。
そして取引所に上場し、取引されると値段が付く。
初回についた値段は【初値】と呼ばれる。

毎年、おおむね8~9割の確率で、初値は公募価格より高い価格となる。
運よく当選した投資家は公募価格で新規公開株を購入できているため、
初値で売却することで、高確率かつ効率的に利益を得ることができる。

公募価格に対する初値の上昇率は銘柄によって大きく異なる。
時期によっては損失が多いこともあるが、100%以上の上昇も珍しくないため
高確率で、投資金額に対して高額の利益が見込める、割の良い投資。
宝くじは期待リターンはマイナスだが、IPO投資は大幅なプラスが見込める。

IPO投資の始め方の説明や、各銘柄の見込み予想などはこのサイトではしない。
(そこまで詳しくないので。)
IPO投資についてまとめていたり、各銘柄の予測をしている情報サイトは多いので、
ありがたく参考にさせてもらおう。
「IPO 予想」で検索するとその時の旬なブログさんが出てくる模様。


本題。

当選銘柄、当選証券会社等について

松井証券にて当選したもの。
4484 ランサーズ 500株申し込み
 公募価格730円で100株当選、購入。
 初値の842円で売却。税・手数料計算前で11200円の利益。
(売却日:2019.12.16月曜日)

SBI証券にて補欠当選し、繰り上げで購入できたもの。
4478 フリー(株) 400株申し込み。
 公募価格2000円で300株繰り上げ当選、購入。
 初値売りを忘れたり、売りと買いの指値を何度か間違えるなど、
 降って沸いた幸運への動揺から妙なミスを連発したが
 何やかやで税・手数料計算前で199700円の利益。
(売却日:2019.12.17火曜日)

通常の当選も、補欠当選からの繰り上げ当選も初体験。
おいしい餅代となりました。

2019年12月11日水曜日

一般NISA、つみたてNISAシミュレーション②

前回から、条件を変えて再度シミュレーション。
また架空の人物堅物兄さん」
(1992年(平成4年)生まれで、2020年に28歳になり、2057年には65歳になる)
に登場いただき、投資部分だけ想定を変更する。

シミュレーション設定

今回のシミュレーション条件を確認する。
1、投資額。一般NISA上限に合わせ、1~5年目は120万円ずつ積み立てる。
 ここまで元本が600万円。さらに16~20年目に40万円ずつ追加し、
 投資元本は最終的に合計で800万円とする。
 NISA枠を上限まで利用し、使いきれない額は特定口座で運用する。
2、NISA制度について。現在、期間限定で終了予定の制度だが、
 制度改正が起こり、この制度が恒久的に続くものとして計算する。
 一般NISA:年間拠出額120万円、非課税期間5年間、ロールオーバー不可
 つみたてNISA:年間拠出額40万円、非課税期間20年間、ロールオーバー不可
3、運用利率は年間5%とする。全世界株のリターンを想定している。
 特定口座相当の運用部分は、毎年年末に利益確定するも場合を
 想定し4%運用として計算する。
 税金繰越したほうが利益は増えるが、今回も計算を簡単にするため4%を採用。
4、投資タイミング。
 年初に一括投資し、運用していく。

結果

その結果のグラフがこれ。
やっぱりまだ誤差の範囲かなー。

NISA枠と特定口座枠の金額のグラフ。
非課税期間の最終年には特定口座へ振替、1年目のNISA枠利用が同時に起こる。

NISAの利用を続けた場合には
一般NISAではNISA枠の額面が5年目の2024年に696万円で変化しなくなる。
 
つみたてNISAではNISA枠の額面が20年目の2039年に1388万円で変化しなくなる。

詳細結果(表 )

内訳。表にして見やすく。
追加投資した年は累計投資額を黄色にしてみた。

年齢
投資額

一般NISA特定
積立NISA特定
202028120
1261260
125.24283.2
202129240
258.3258.30
255.886.1169.7
202230360
397.2397.20
392.1132.4259.7
202331480
543.1543.10
534.3181353.3
202432600
696.2696.20
682.7232.1450.6
202533600
730.7696.234.5
712.7285.7427.1
202634600
766.6696.270.3
744.5342402.5
202735600
803.9696.2107.6
778.1401.1377
202836600
842.6696.2146.4
813.6463.1350.5
202937600
883696.2186.8
851.2528.3323
203038600
924.9696.2228.7
891596.7294.3
203139600
968.6696.2272.3
933668.5264.4
203240600
1013.9696.2317.7
977.4743.9233.4
203341600
1061.1696.2364.9
1024.3823.1201.2
203442600
1110.2696.2414
1073.9906.3167.6
203543640
1202.8696.2506.6
1167.9993.6174.3
203644680
1299.2696.2603
1266.61085.3181.3
203745720
1399.4696.2703.2
1370.11181.6188.5
203846760
1503.6696.2807.4
1478.71282.6196.1
203947800
1612696.2915.7
1592.71388.8203.9
204048800
1683.1696.2986.8
1669.61388.8280.8
204149800
1757696.21060.8
1749.61388.8360.9
204250800
1833.9696.21137.7
1832.81388.8444.1
204351800
1913.9696.21217.7
1919.41388.8530.6
204452800
1997.1696.21300.9
2009.41388.8620.6
204553800
2083.6696.21387.4
21031388.8714.2
204654800
2173.6696.21477.4
2200.31388.8811.6
204755800
2267.2696.21570.9
2301.61388.8912.8
204856800
2364.5696.21668.3
2406.91388.81018.1
204957800
2465.7696.21769.5
2516.41388.81127.6
205058800
2571696.21874.7
2630.21388.81241.5
205159800
2680.4696.21984.2
2748.71388.81359.9
205260800
2794.3696.22098.1
2871.81388.81483.1
205361800
2912.7696.22216.5
2999.91388.81611.2
205462800
3035.8696.22339.6
3133.21388.81744.4
205563800
3163.9696.22467.7
3271.71388.81883
205664800
3297.1696.22600.8
3415.81388.82027
205765800
3435.6696.22739.4
3565.71388.82176.9
 1年目は非課税枠の大きい一般NISAが有利。
そこから差は拡大し続け、2033年前後、最大で約37万円の差がつく。
13年目の2032年以降、NISA枠内の金額が 一般<つみたて と逆転し、差が縮まり始める。
24年目の2043年以降、つみたてNISAが逆転する。
定年まで持ち続けた場合、130万円の差が生じる。
この後、NISA枠のみを続けた場合でも、692.5万円の5%、34.6万円つみたてNISAが勝ち続ける。

前回の設定、投資元本598万円で、順次制度が終了する前提、
のときは38年後の2057年、定年時ほぼ誤差だったが、
今回の設定、 
合計投資元本800万円
NISA制度が恒久的になった場合
ではつみたてNISAが将来的(23年後以降)には有利、となった。

詳細結果(その他比較、表)

残りは非課税口座を使わない場合との比較。
年     :西暦。
年齢   :架空の人物「堅物兄さん」の年齢。1992年(平成4年)生まれ設定。
年目   :投資開始からの経過年数
投資額  :今回の試算のために恣意的に設定した、その年までの合計投資元本。
課税繰越:利益確定を先延ばしし年5%運用し、指定の年に利益確定したパターン。
特定口座:毎年利益確定した場合。年4%運用相当。
一般   :一般NISA5%運用と、特定口座4%運用。
積立   :つみたてNISA5%運用と、特定口座4%運用。

年齢年目投資額税金繰越特定口座一般積立
2020281120124.8124.8126125.2
2021292240254.6254.6258.3255.8
2022303360389.8389.6397.2392.1
2023314480530.5530543.1534.3
2024325600677676696.2682.7
2025336600704.8703730.7712.7
2026347600734.1731.1766.6744.5
2027358600764.8760.4803.9778.1
2028369600797790.8842.6813.6
20293710600830.9822.4883851.2
20303811600866.4855.3924.9891
20313912600903.7889.5968.6933
20324013600942.9925.11013.9977.4
20334114600984.1962.11061.11024.3
203442156001027.31000.61110.21073.9
203543166401114.21082.21202.81167.9
203644176801205.11167.11299.21266.6
203745187201300.21255.41399.41370.1
203846197601399.61347.21503.61478.7
203947208001503.61442.716121592.7
204048218001570.81500.41683.11669.6
204149228001641.31560.417571749.6
204250238001715.41622.81833.91832.8
204351248001793.11687.71913.91919.4
204452258001874.81755.21997.12009.4
204553268001960.51825.42083.62103
204654278002050.61898.52173.62200.3
204755288002145.11974.42267.22301.6
204856298002244.32053.42364.52406.9
204957308002348.62135.52465.72516.4
2050583180024582220.925712630.2
205159328002572.92309.82680.42748.7
205260338002693.52402.22794.32871.8
205361348002820.22498.32912.72999.9
205462358002953.22598.23035.83133.2
205563368003092.92702.13163.93271.7
205664378003239.52810.23297.13415.8
205765388003393.52922.63435.63565.7

年率1% の差はやはり厳しい。
蛇足として、 税金繰越>積立NISA となるのは
投資から49年、2068年。5690万円。
堅物兄さんは76歳で下手したら寿命を迎えていてもおかしくない時期なので、
ここまで利益確定も取り崩しもなく運用を続けるのはさすがに現実的ではない。
もう老後を迎えているので、そこまで切り詰める必要もない。有意義に使おう。

前回記事
2020年からの一般NISA、つみたてNISAシミュレーション~有利なのはどちら?~