2019年6月30日日曜日

ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理

ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理
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2011.6.18発行。
2019.7.20には原著第12版が発行予定。
ページ数が483→512と増えていて、版を重ねるごとに内容が追加されている。
でも私が読んだのは<原著第10版>なので、これについて感想文を書いておく。

インデックス投資の教科書的な書籍。
全般において、データ分析付きで詳しく書いてある。
また、ページ数が多いため体力と根気がそれなりに要求される。
よくわからない、興味のない話はいったん読み飛ばして次の章に進み、気の向いたときに読み直したほうがいい。
またアメリカの人が、アメリカ市場を元に書いた本なので、それを踏まえて読む必要がある。

 第1部;チューリップバブルから、リーマンショック前半の住宅バブル崩壊までの歴史。
第1章、第2章は歴史教科書にも載るような話を広げていてある程度なじみがある。
第3章、第4章がアメリカ主体でいまいちピンとこない。日本株でお願いします
 第2部;各種投資手法とその実績
様々な投資手法について、データ付きで詳しく書いてある。
どの程度有効か、意味がないか。
 第3部;新しい各種投資分析手法
比較的新しく出てきた理論、投資手法について、分析されている。
 第4部;おすすめの投資法とその理由
これまでのアセットクラス(投資商品)別の実績リスクリターンを示し、
各個人のリスク許容度・選考、年齢別におすすめの投資方法(資産比率)を例示してある。

情報がとても多いので、自分用に読み取ったことをまとめておく。
・未来はランダムウォーク。その証拠に、プロと猿の選んだ銘柄それぞれでパフォーマンス差はほとんどない。
・税金、売買手数料、スプレッドなどのコストはリターンを押し下げるので可能な限り避けるべき。
・上記二つの理由から、未来予知能力を持たない凡人は低コストなインデックスファンドがほぼ最善。
・ドルコスト平均法は、リスクを下げリターンを安定させる。定期的な追加投資資金の手に入る労働者にぴったり。
・リバランスはリスクを低下させ、リターンを高める
・未来はランダムウォーク。少なくとも米国株について、短期的な変動は不明だが、長期的には配当込みで年10%程度のリターン実績がある。

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