リスクを抑えてもこれまでにない高いリターンを狙える、という売り文句は同一。
何が違うか、ちょっと調べてみる。
まずは先発の グローバル3倍3分法から。
・「株ほど下げずに、株のように上がる」特性
・現代ポートフォリオ理論上の理想を「投信ならでは」の仕組みで追求
・公式サイト
短期トレードの為でなく、長期で増やすための、3倍
・マネックス証券の記事
構想15年。商品開発部長が情熱を注いだ投信とは
・ITメディアの記事
「レバレッジに対する印象を変えたい」日興アセット「3倍3分法ファンド」が人気の理由
自分用にまとめると
・有効フロンティアの都合、分散投資するとリスクは減ってシャープレシオ改善するけど、リターン減るね
・どうにか株式より良いリターンを、低いリスクで達成できないか?
・有効フロンティアの接点ポートフォリオにレバレッジをかけて、有効フロンティアの上を目指す。
・とりあえずバックテストでは株式より高いリターンと、低いリスクとなるように設定してみました、いかが?
次。後発の ウルトラバランス世界株式。
・yahooファイナンス公式記事
・SBI証券紹介記事
自分用まとめ
・グローバル3倍3分法がめちゃくちゃ売れてる、うちも作ろう!
・リターンは同程度にして、リーマンショック時のドローダウンと回復までの期間を少なくしてみよう
・株式部分は最小分散で、「有事の金」いれて。投資規模は290%とライバルよりちょっと抑えて安全性をアピール。いかが?
それぞれの投資資産をさらに分析してみる。
特に信託報酬部分。これは適正なのか、お得なのか。具体的には
「レバレッジは掛けずに、自分で同一比率・規模で投資信託を組んだらどの程度の信託報酬になるか」など。
もうすぐ消費税10%になるので、10%になった場合の数値を採用。
信託報酬の数値は、基本的にemaxis slimシリーズで似たものの数値を適用。
リートはたわらノーロードの国内、海外。
金は日興アセットマネジメントの、ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)を適用。
それでは以下、表。
水色;明らかに違う投資対象のもの。
緑色;おおむね同じだが若干異なる投資対象のもの。
グローバル3倍3分法
ウルトラバランス世界株式
投資対象が若干異なる。
分散目的なら、両方抱えても問題なさそう?
仮に自力で同一ポートフォリオ相当(300%,290%)をそろえた場合の
信託報酬(自己資産100%に対して)は、両者でほぼ同一な様子。
リスクリターンなどを含めて、まとめ。
後発な分、バックテスト上ではあるが
ウルトラバランスは最大ドローダウンを抑えたポートフォリオになっている。
ただし、信託報酬は高め。金先物の取引が高いのか?
バックテストの終了時期の違いは直近であり、
運用開始の実績で測れるので特に問題はないが、
バックテスト開始時期のずれによる違いが気になる。
REIT指数の開始がこのころだからある意味仕方がないが、
ちょうどこのころ、ITバブルの発生→崩壊があったような…?
と、myindexから世界株式のリターンデータを見ると、
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) (円)

2000 -3.6%
2001 -3.2%
2002 -26.9%
あ、やっぱり。
この期間外したらウルトラバランスのテスト結果での
年率リターン高くなるんじゃないかな。
実際にどうなるかは今後の相場次第。
金価格は歴史的に見て高値圏。
債券はほとんどがマイナス金利になっていて、
金利の「正常化」だけで債券価格が暴落する危険もある。
(でも不景気のおかげで当面なさそう)
株式は2018年末~2019年初に下げたがおおむね回復。
とりあえず両方NISAに入れておこうかな。
3倍3分法:ウルトラバランス = 10~3:1
程度の比率で。
信託報酬は確実にリターンを蝕むから低額な方を多めにする方針。