各販売サイトで互換性がなく、サービス終了とともに読めなくなる事例
もあったため敬遠していた。
そのため、電子書籍がかなり普及した最近でも、ほとんどの書籍は紙で買っていた。
だが、紙はかさばって置き場所に困り、処分する手間もかかる。
販売サイトも、ある程度大手を選べば読めなくなることもまず、ないことも分かってきた。
今年1月にiPadを購入し、漫画雑誌、漫画本から電子書籍の利用を開始した。
この2か月ほど利用しての感想を書いてみる。
(利用者としての視点で書いた記事です)
利用した電子書籍の読書環境について
メイン:第7世代iPad32GB(10.2インチ)、wifi版サブ:androidスマートフォン、WindowsノートPC
iPad
10.2インチ。
画面の面積は、ジャンプなどの漫画雑誌1ページより小さく、
それより小さい文庫本を見開きしたより少し小さい。
だが見開きで読むのに十分な大きさと解像度がある。
横にすれば見開き、縦にすれば1ページ表示ができる。
横でコミックス感覚、縦で雑誌1ページ感覚のサイズ感。
拡大縮小も自在なので、表示の大きさで困るということはまずない。
純正が品切れだったため、それとほぼ同等性能のカバーを付けて使っている。
合計で715gで、手元にあったジャンプ630gより薄く持ちやすい。
極端に腕に負担がかかる、ということもない。
メモリの許す限り、何冊でも持ち歩いて自在に読めるので快適。
androidスマートフォン
5.2インチディスプレイ。200g以下の軽量デバイス。
文庫本1ページよりさらに小さいため、漫画見開きは小さすぎて読めなーい!
1ページずつ表示するのが無難。
文字を読むには何ら問題がない。
常に持ち歩いているアイテムであり、隙間時間をつぶすにはとても良い。
ただ、他のアプリを使いたくなる事のほうが多いので
電子書籍を読むために使う、ということは意外と少ない。
電子書籍の購入手続きは主にこの端末で行っている。
Windows
いろいろなサイトを見るのに便利。
外付けモニタを利用しているので、表示面積としてはデスクトップと同等。
サイト上で読める漫画を読んだり、ニュースサイト閲覧によく使う。
ただ、読む姿勢が固定されるのであまり快適な読書体験ではない。
電子書籍を購入するとき、スマートフォンでは手間なときにこちらを使うことがある。
利用した電子書籍サービスについて
まずは利用してみた電子書籍サービスのまとめ。
企業、(アプリ名)、ティック等の順で書いていく。
尚、iPadで買えるかどうかは試していない。
iPad経由での購入はしておらず、
WindowsPCかandroidスマートフォン経由でのみ購入している。
・ヨドバシカメラ(doly) 非上場企業
常に20%ポイント還元。
セールを探す必要無く、手間なく廉価に電子書籍が手に入る。
逆を言うと、セールはほぼしていないため、
激安価格や無料で電子書籍を手に入れることはほとんど不可能。
メインどころの作品はおおむねカバーされているので、困ることは少ない。
漫画雑誌を買うのにメインで使っている。
・グーグル(グーグルplayブックス) ティック;GOOG(議決権無),GOOGL(議決権あり)
意外なことに、購入さえしてあればiPadでも読める。
無料やえぐいレベルのセールなどもそれなりにある。
割引は基本10%程度。
セール時にちょっと見てみるかな、程度で使っている。
アップルの本屋と品ぞろえや割引は同じくらいかな?
・3641(株)パピレス (Renta!)
老舗の電子書籍サイト、アプリ。
48時間レンタル、という安く読めるシステムが特徴。
期間無制限の普通のシステムもある。
セールも無料もほとんどないが、独自の漫画が一部ある。
品ぞろえは、少し悪い印象がある。
ジャンプ漫画のワールドトリガーの取り扱いがなかった。
3月末決算の株主優待で1万円+消費税 相当のポイントがもらえるので、
それを使うことを目的に、私は利用している。
例として、今話題の 鬼滅の刃 なら、20巻弱なので1年分の優待だけで全巻手に入る。
・アマゾン(kindle) ティック:amzn
世界最大の小売業者、アマゾン。
取扱商品数は、他者と比べて、おそらく最大。
ほぼ毎日セールがある。
どこかの出版社が期間限定無料で読めるよ、という風に作品を開放した際には
大抵kindleがあれば読めるので、入れておいて損のないアプリ。
アマゾンが選んだ数十万冊の本を月1000円程で読み放題できるサービスもあるので、
毎月2冊以上対象となる本を読むようなら入ってもいいかもしれない。
・4755楽天(楽天kobo)
良く分からない。ほぼ利用していない。
商品点数が少ないイメージがあるが、良く分からない。
セール期間に買うなら安く上がる可能性はある。
読書データ、として読書状況を自動で解析するシステムがあり、
これまで何冊読んだか、何ページ読んだか、1時間当たり何ページ読んだかという
データを表示できるので、そういったことが好きな人には便利だろう。
電子書籍でよく読んでいる漫画雑誌
・週刊少年マガジンはじめの一歩、がない代わりに、過去作がリバイバル連載。
・週刊少年サンデー
特に何かない、というのはなさそう。
・別冊マガジン
進撃の巨人、が看板。
本屋で取り扱いがないことがあるので、品切れのない電子書籍は便利。
電子書籍を使った感想 まとめ
漫画はiPad、文字メインはスマートフォンが楽。文字メインをiPadで読むと、
動作が極端に重くなったり、文字が中途半端に途切れるなど
バグらしき症状が出ることがある。
あとは画面に表示する文字数が多すぎて疲れる。
漫画はどのアプリで、どの機種を使っても大差はない。
WindowsPCは一番大画面で読めるが、楽な姿勢での読書はできないので
どの書籍を読むにも快適とは言えない。
紙の漫画雑誌は印刷状態によってはかすれて読みにくいこともあったが、
電子書籍ではそのようなこともなくくっきり見える。
進撃の巨人は画力が独特で、印刷がかすれると何が書いてあるのか全く分からなかったが、
電子書籍はとりあえず印字はくっきりしているのでよく見れば何が書いてあるかわかる。
それから、見開きの真ん中が潰れずに読めるのがとても良い。
紙だと真ん中が崩れて読みにくいが、平らな電子書籍画面でははっきり見える。
そのため、見開き絵は1枚絵で書かれている様子も分かる。今は電子化作業が多いのかな?
iPad本体とカバー代、43000円ほどを元を取ろうとした場合、
全てヨドバシカメラで購入した場合、
紙の本10%、電子書籍20%のポイント還元なので
差引10%の差。43万円分電子書籍購入した場合に元が取れる。
…金銭的には元を取るのは難しい。
紙の本をもっと安く(中古)手に入れたら金銭的には安上がりだし、
iPadが故障したりしたら、元を取る金額が更に1台分増える。
金銭的な理由だけでは、電子書籍を購入する利点は少ない。
以上、電子書籍に関して
利点まとめ;
・売り切れがなく、出かける必要もなくすぐに欲しい本が手に入る
・無料、割引価格で手に入る
・かさばらないため、自由に持ち運びできる。狭い場所でも読める。
・処分の手間がない
・見開きが読みやすく、拡大縮小もできる。
欠点まとめ;
・環境を整える(快適な端末購入)にお金がかかる
・物理的な付録はなく、記事が一部省略されていることがある。
・回し読みするのは手間。
・まれに法改正で書籍データが違法化し、読めなくなることがある
一人で読んで捨てるような雑誌なら、欠点はそれほど気にならない。
書店を回っても手に入らないマイナー雑誌の購入、あるいは僻地在住なら、
電子書籍の利便性は、読書家なら手放せないものになる。
興味のある人は、手持ちのスマートフォンで、無料本から試してみてはいかがだろうか。