2019年7月4日木曜日

amazon 世界最先端の戦略がわかる

amazon 世界最先端の戦略がわかる
(アマゾンへのリンク)

地球上で最大の小売業で、「四騎士」と称される企業の一つ、amazonについて書かれた本。
利益のほぼすべてを投資に回して事業拡大、技術開発による効率化、さらなる事業拡大を行い、
もはや何物もその影響から逃れられなくなった、驚異的な企業。

分厚くて読むのは大変か?と一見思えるが、平易な分で書かれており、図も多いので
小説やライトノベルを読める人にとっては苦も無く読める。

気になったポイントまとめ
1、CCCがおよそ-30日、商品を仕入れてから、お金が入るまでの期間マイナス。売る前に金が入る。
2、AWS、アマゾンウェブサービス。膨大となった商品管理のために電子化、自動化。
 PC処理能力の余りを切り売りすることから開始し、現在ではamazonの利益の過半を稼ぐ。
3、FBA。お金の回収から発送までアマゾンにお任せで個人でも出品できる。
4、多産多死の技術開発。とにかくやってみる。
5、将来の競合は買って取り込む。無理ならつぶす。
6、単年度の利益は重視せずに成長を優先。
7、やっていることは好調時の日本企業とほぼ同じ。ただ、そのスピードが極端に速いだけ

AWS、クラウドサービスが現在の稼ぎ頭で、かつ世界最大のクラウド提供者、というのは初耳だった。
小売事業ではおおむね利益ゼロ前後、まるでリアル店舗の特売商品のような扱いで規模を追い、
その規模から生み出される余剰計算能力からAWSで利益を、集客力からFBAでマイナスのキャッシュフローを、
そしてそれらのビッグデータを解析して更なる利益・規模拡大を目指す。
といった感じ?
アマゾンと競合して業績が不調、あるいは倒産する、という「アマゾンエフェクト」「デスバイアマゾン」
という言葉も生まれるほどの影響力を持っている。

今後株を買うならamazonの手の届かない業種か、買収対象となるとこにしたほうがいいかも。
買収対象候補は下手したら競合となってつぶされる危険もあるから特に注意しておこう。

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